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2 ・『竹に虎』 その2
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5 ・大津絵と節分 その1 「福は内」
6 ・『竹に虎』 土鈴
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8 ・大津絵と節分 その4 「鬼と柊」
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手描きうちわ 『竹に虎』


手描きうちわ 『竹に虎』

 今年は猛暑が続いたためか、あまり団扇の売れ行きは良くありませんでした。当店の団扇はどちらかと言えば飾り用ですので、実際の気温に左右されるのもおかしな話なのですが、暑すぎると売れないという傾向があります。
 盛夏よりも、春・秋に買ってくださるお客さんが多いのも、同じ理由かもしれません。風鈴や簾(すだれ)のようなものも、似た傾向があるのか少し気になりますね。

 画像は『竹に虎』の手描き団扇です。売れないといっても、補充をしなくていい程ではありません。新規の図柄も制作しようと考えていて、未だ虎の図柄が無かったことに気付きました。

 龍・虎は共に男性に人気のある図です。どちらも制作してみることにしましょう。まずは今回の『竹に虎』、そして次は龍ですが…
 龍は大津絵の古典的な図柄ですと、縦に長いため団扇向きではありません。ちょっと別のアプローチで試作してみます。
Posted by: | 大津絵制作 | 17:02 | comments(0) | trackbacks(0)

『鍾馗』図 制作


『鍾馗』図 制作

 『鍾馗』図は定番とは言え、何故この時期に、と思われるでしょうか。
 この図が売れるのは、やはり端午の節句前後、次が年始辺りです。当然、それらの季節が近づく前に制作するのですが、在庫が切れれば、随時制作しなければいけません。

 この春に制作した『鍾馗』の色紙や短冊は、夏になって切れてしまいましたので、今になって制作している訳です。
 描く図柄と季節の関係は、得てしてこんなもので、雷公の絵を春に、年始の絵を夏に、藤娘を冬にといった具合にズレていまいます。

 もっとも、大津絵は、本来季節とは無関係に求められた絵です。『鬼の寒念仏』や『藤娘』はもちろん、この『鍾馗』のようなものも、年中飾っておいて問題ありません。
 お客さんから飾るに相応しい季節というものを尋ねられる機会が増えたのは、戦後、もっと言えばここ10〜20年ほどのことではないでしょうか。
 普段の生活から少しずつ季節感が薄れるにつれ、逆にそういったものに拘る方が増えているのかも知れません。
Posted by: | 大津絵制作 | 16:27 | comments(0) | trackbacks(0)

ニチニチソウ


ニチニチソウ

 貰い物の“ニチニチソウ(日々草)”です。暑さに強く、盛夏に咲く花です。逆に寒さには弱いようで、冬には枯れてしまいます。

 もともとはマダガスカルやインドネシアなど、南方の原産の花だそうで、そういった熱帯区では多年草として冬を越します。
 本来は温帯の花ではないわけですが、最近は品種改良も進み、様々な色の花が生まれたこともあって、観賞用に植えられているのもよく見かけます。

 このニチニチソウは、アルカノイドを大量に含む薬草としても有名です。もっとも、アルカノイドには抗ガン作用もありますが、かなりきつい毒物とも言えるので、毒草として扱われることもあります。
 この草を煎じて、民間療法に利用される方もおられるものの、副作用がきつく、素人が安易に試すのは危険でしょう。
Posted by: | 動植物 | 16:44 | comments(0) | trackbacks(0)

『瓢箪鯰』 その4


『瓢箪鯰』 その4

 “『瓢箪鯰』その1”で紹介したものと、同じ構図の絵に見えますが、猿の足の表現が違います。バタつかせるような両足が見えているこの構図の方が、より古い形です。

 この図は特に季節を意識したものではなく、飾るに相応しい時期というものはありません。しかし、鯰(ナマズ)そのものは夏の季語ですので、夏用の絵として求める方もおられるようです。
 鯰は産卵のために、6月頃、水田や琵琶湖岸に集まります。この印象から、鯰=夏のイメージが出来たのでしょう。産卵は早ければ5月には行われるため、初夏がより相応しいのかもしれません。
 梅雨時に現れる鯰達を称して、“梅雨鯰”と称したりもします。

 また、瓢箪(ひょうたん)は秋の季語として使われます。これは、実がなる時期そのままですので、分かりやすい季節感です。

 滋賀県(大津)は琵琶湖と不可分の地域であり、鯰は親近感のある生き物です。加えて、長浜・草津・栗東など、瓢箪の産地が多く、これもまた馴染み深い存在です。
 意図したものではないでしょうが、大津絵の『瓢箪鯰』には、こういった大津ならではとも言えるモチーフで描かれています。鬼や藤娘と並び、今も御土産としてこの図を選ばれる方が多いのは、そういった理由も大きいのではないでしょうか。


『瓢箪鯰』 その1
『瓢箪鯰』 その2
『瓢箪鯰』 その3
Posted by: | 大津絵画題 | 15:24 | comments(0) | trackbacks(0)

枯木置物 『不動明王』


枯木置物 『不動明王』

 枯木片に不動明王本尊を描いた置物です。高さ15cm強くらいでしょうか。
 残念ながら、材の名前は分かりません。重くはありませんが、非常に堅い木でした。

 不動明王は背にした火焔が印象的ですが、この枯木作品の炎は、少し変わった形をしています。
 この材は、虫喰いの跡が表面に走っていました。火焔はその虫食いの凸部分に丹(朱)で色付けしたものです。そのため一般的な火焔とは異なり、ノミ跡のような不思議な形となりました。

 この置物は趣味的に制作したものですので、現在は値を付けず店頭に飾っています。しかし、枯木作品の在庫が寂しいこともあり、近いうちに箱などを用意して、ショップにも掲載するつもりです。
Posted by: | 大津絵制作 | 17:05 | comments(0) | trackbacks(0)

唐紙/和紙


唐紙/和紙

 崩し描きの『鬼の寒念仏』を、左は唐紙(とうし)、右は和紙に描いています。未彩色の、墨描きだけの段階です。
 唐紙を“からかみ”と読めば、襖などに使う綺麗な文様の紙を指します。“とうし”と読んだ場合は、安価な中国産の紙を意味し、この使い分けは江戸時代あたりから始まったものだそうです。
 唐紙(とうし)は紙としてはもろく破れやすいのですが、墨が乗りやすいので、書画用として重宝されてきました。この唐紙を真似て日本で作った“和唐紙”というものも存在します。

 さて、上の画像の2つの鬼、写真では判りづらいかもしれませんが、和紙の方が出来が良いようです。
 同じ時に同じ筆・墨で描いたものですから、差が出る要因としては、やはり紙の差が大きいかと思われます。唐紙が悪い訳ではではなく、私(五代目)と相性(?)の悪い紙だということです。

 チラシの裏であろうが構わずに筆を走らせる方もおられますので、紙質に文句を付けるのは、技術が未熟なためと言われても仕方ないでしょう。
 だからと言って、なかなか苦手な紙で練習する気にもなれないのですが。
Posted by: | 大津絵制作 | 15:25 | comments(0) | trackbacks(0)

オニユリ (2010-07)


オニユリ (2010-07-24)

 昨日のモンキアゲハが最も好んで寄っていたのが、このオニユリ(鬼百合)の花でした。
 例年通り、今年も大きな花を庭先で誇っています。
 大津絵の店なので庭先に“鬼”百合を植えているのですか、という御質問を受けることもありますが、特に意識している訳ではありません。

 なぜ鬼の名が付いたのかは、はっきりとしないようです。大きく豪勢な花なのでという説や、赤い色が鬼を連想させるといった説を見かけました。
 大きいから“鬼”というのであれば、「鬼のような大きさのケーキ」などという今時の若い方の言い様に通じるものがありますね。並外れたものを鬼に例えるのは、昔からよくある言い回しのようです。


「梅雨晴れの風やゝ強く吹きにけり 折るかと思う鬼百合の花」 子規
Posted by: | 動植物 | 13:33 | comments(0) | trackbacks(0)